パークハビオとは|三菱地所レジデンスのSOHO賃貸ブランドを物件と実データで紹介
SOHO・事務所可の賃貸を東京で探していると、エリアを変えても間取りを変えても同じ名前に行き当たります。「パークハビオ」です。当サイトの掲載物件でも、51棟131区画と全体の4件に1件近くを占めていて、これだけの比率を持つブランドは他にありません。
名前は見かけるけれど、実際どういうブランドなのか。SOHOと名前が付いたシリーズと、付いていないものは何が違うのか。事務所として使えるのか、法人登記はできるのか。この記事では、公式に公表されている内容を整理したうえで、当サイトの掲載データから実際の賃料や条件がどうなっているかを見ていきます。
ザ・パークハビオというブランド
正式名称は「ザ・パークハビオ」。三菱地所レジデンス株式会社が展開する賃貸マンションブランドです。
ブランド名は「私の(io)」と「住まい(habitat)」を組み合わせた造語で、公式サイトでは「心はずむ瞬間をお届けする」をコンセプトに掲げています。「街に、心がはずむ。」「住まいに、心がはずむ。」「日常の思いやりに、心がはずむ。」という3つの提供価値が示されており、賃貸だからこそのものづくりを追求する、という立て方をしています(ザ・パークハビオ ブランド紹介)。
展開エリアは東京23区のほか、神奈川・埼玉・大阪・愛知に広がっています。設備仕様には「SMART HOME」をはじめとする独自の名称が付けられており、シリーズを通して一定の水準が引かれていることがうかがえます(マンションを選ぶ)。
賃貸物件を探していると「パークハビオ」「ザ・パークハビオ」の両方の表記を見かけますが、公式サイトにこの2つを呼び分ける説明はありません。当サイトの掲載物件を見ると、竣工が新しいものほど「ザ・パークハビオ」の表記が多い傾向がありますが、公式に定義された区別ではないため、探すときは両方の表記で見ておくのが確実です。
職住一体に振り切った「ザ・パークハビオ SOHO」
このブランドのなかに、SOHO利用を正面から想定したシリーズがあります。「ザ・パークハビオ SOHO」です。
公式サイトでは「大切な時間と心の豊かさを創出する効率性」を掲げ、「暮らす」と「働く」の切り替えを自由にできるライフスタイルを提案するとしています。「STYLE FIRST」という思想のもと、住宅とオフィスの中間領域に、街に開かれた生活空間をつくるという位置づけです(ザ・パークハビオ SOHO)。
「SOHO可」を掲げる賃貸は数多くありますが、その多くは既存の居住用マンションで貸主が事務所利用を認めているという形です。それに対してこのシリーズは、最初から職住一体のための建物として設計されている点が違います。それがはっきり表れているのが、共用のコワーキングスペースと、法人登記の扱いです。
コワーキングスペース「スタイルラウンジ」
SOHOシリーズの各物件には「スタイルラウンジ」と名付けられた共用のワークスペースが設けられています。公式サイトに記載されている内容は次のとおりです。
- 予約なしで24時間利用可能。入退室は自宅の鍵で行えます
- スタイルラウンジ専用の高速インターネットを完備
- 作業効率を上げるためのPCディスプレイを設置
- オフィス用の家具を配置した、カフェのような空間設計
- 会議室(大型ディスプレイ完備・有料予約制)
- 個室の集中ブース
- コーヒーマシン(有料)
- 時間帯によって変わるオリジナルBGM
自宅で働く人にとって、この構成には実務上の意味があります。自宅の一室で完結させようとすると、来客対応と集中作業の両方を同じ部屋でこなすことになり、どちらも中途半端になりがちです。打ち合わせは会議室、集中したいときは個室ブース、軽い作業はラウンジ、と使い分けられれば、住戸側は住むための広さだけを確保すればよくなります。通勤時間はゼロのまま、必要なときだけ住まいの外に出られる、という設計思想です。
利用時間や利用方法の詳細は管理規約集で定められるため、契約前に確認しておくべき部分です(スタイルラウンジ)。
法人登記が無料で可能と明記されている
SOHO賃貸を探すうえで毎回つまずくのが、法人登記の可否です。
一般の賃貸マンションは居住用として貸し出されており、管理規約に「専ら居住の用に供する」という趣旨の条項が入っていることがほとんどです。募集条件に「事務所利用相談可」と書かれていても、それは事務所として使うことの相談に応じるという意味であって、法人登記まで認めるかは貸主ごとの判断になります。物件を1件ずつ確認するしかなく、確認したうえで不可と分かることも珍しくありません。
ザ・パークハビオ SOHO では、公式サイトに「法人登記可能(無料)」と明記されています。個別物件のページでも「法人登記可」の記載があります。登記が必要な事業者にとって、この一点で候補の絞り込みが一段楽になります。
SOHOシリーズの主な物件
当サイトが掲載している範囲で、SOHOシリーズは6棟40区画です。公式サイトで公表されている建物のスペックとあわせて、代表的なものを見ていきます。
ザ・パークハビオ SOHO 市谷左内町(新宿区)
所在地は新宿区市谷左内町。東京メトロ南北線・有楽町線「市ケ谷」駅から徒歩3分、JR中央・総武線「市ケ谷」駅から徒歩4分、都営新宿線「市ヶ谷」駅から徒歩4分で、3路線が徒歩5分圏に入ります。
2026年5月竣工の鉄筋コンクリート造地上6階建、総戸数72戸。間取りは1Kが9戸、1DKが26戸、1LDKが23戸、2LDKが14戸で、専有面積は26.13m²〜64.23m²。共用部にはスタイルラウンジのほか、スカイテラス、内廊下、宅配ボックス、22台分の駐輪場が設けられています。
当サイトでは18区画を掲載しており、賃料は15.7万円〜47.2万円。SOHOシリーズのなかで最も掲載数が多い物件です。
ザ・パークハビオ SOHO 新宿御苑(新宿区)
所在地は新宿区新宿1丁目。東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅から徒歩3分、「新宿三丁目」駅から徒歩5〜6分、「新宿」駅から徒歩11〜13分という立地です。
2026年8月下旬竣工予定の鉄筋コンクリート造地上15階建、総戸数110戸。1Kが9戸、1DKが45戸、1LDKが36戸、2LDKが20戸で、専有面積は26.44m²〜65.40m²。オートロック、インターネット無料、宅配ボックス、屋内ゴミ置き場、24時間利用可能なスタイルラウンジ、ホテルライクな内廊下という構成です。
当サイトでは12区画を掲載中、賃料は17.5万円〜36.9万円です。
その他のSOHOシリーズ
掲載中の残り4棟は次のとおりです。
| 物件名 | エリア | 掲載区画 | 賃料 |
|---|---|---|---|
| ザ・パークハビオ SOHO 代々木公園 | 渋谷区 | 4 | 15.5万円〜23.5万円 |
| ザ・パークハビオ SOHO 大手町 | 千代田区 | 3 | 15.3万円〜24.5万円 |
| ザ・パークハビオ SOHO 祐天寺 | 目黒区 | 2 | 16.9万円〜36.4万円 |
| ザ・パークハビオ SOHO 高田馬場テラス | 豊島区 | 1 | 15.1万円 |
このほか、公式サイトでは南青山、横浜関内でも展開が案内されています。掲載は日々入れ替わるため、最新の空室は各物件のページでご確認ください。
SOHOと付かないパークハビオも数多くある
ここが誤解されやすいところです。当サイトの掲載131区画のうち、SOHOシリーズは40区画。残りの91区画・45棟は、SOHOと名前が付かない通常のパークハビオです。
| SOHOシリーズ | SOHOと付かないもの | |
|---|---|---|
| 掲載区画 | 40 | 91 |
| 棟数 | 6 | 45 |
| 賃料の中央値 | 21.4万円 | 17.3万円 |
| 平均専有面積 | 36.1m² | 34.5m² |
| 「事務所利用相談」の記載 | 27区画(68%) | 57区画(63%) |
面積はほぼ同じで、賃料はSOHOシリーズのほうが中央値で4万円ほど高い。コワーキングスペースという共用施設を持つぶんの差と見るのが素直でしょう。
注目してほしいのは最下段です。「事務所利用相談」の記載がある割合は、SOHOシリーズが68%、それ以外が63%で大きくは変わりません。SOHOと付かないパークハビオでも、事務所利用の相談ができる区画は普通にあるということです。
掲載が多い物件を挙げると、パークハビオ赤坂タワー(港区・6区画)、パークハビオ新橋(港区・6区画)、ザ・パークハビオ新宿(新宿区・5区画)、パークハビオ飯田橋(千代田区・4区画)、パークハビオ渋谷(渋谷区・4区画)といったところです。築9年〜15年の物件が中心で、賃料は15万円前後から入れるものもあります。
逆に言えば、法人登記まで必要な場合はSOHOシリーズを、事務所利用の相談ができれば十分という場合は通常のパークハビオも含めて、と探し分けるのが合理的です。
掲載データで見る全体像
ここからは当サイトの掲載物件の集計です。重複掲載を1件に寄せたうえで、建物名の全角・半角の表記違いも同一建物として扱っています(毎日更新しているため数字は変動します)。
| パークハビオ | 掲載全体 | |
|---|---|---|
| 掲載区画数 | 131区画 | 555区画 |
| 棟数 | 51棟 | — |
| 賃料の中央値 | 18.9万円 | 19.0万円 |
| 賃料の平均 | 22.6万円 | 24.8万円 |
| 賃料の幅 | 12.6万円〜62.0万円 | — |
| 平均専有面積 | 35.0m² | 43.5m² |
賃料は平均並み、面積は狭い
賃料の中央値は18.9万円で、サイト全体の19.0万円とほぼ同じです。ところが平均専有面積は35.0m²と、全体の43.5m²より8.5m²狭い。
同じ賃料帯で面積が小さいということは、面積あたりの単価は高いということです。実際に計算すると、パークハビオが1m²あたり6,368円、それ以外が5,409円で、約18%の差があります。設備や共用部、管理にコストが乗っているぶん、広さで比べると割高に見える。これは事実として押さえておくべき点です。
裏を返せば、広さより立地・設備・管理の質を優先する探し方であれば、この差は納得できる範囲に入ります。判断は目的次第です。
一人で使う規模が中心
間取りの内訳は、1Kが36区画、ワンルームが27区画、1LDKが26区画、1DKが21区画、2LDKが19区画、3LDKが2区画。ワンルームと1Kで63区画と、全体の半数近くを占めます。
面積帯で見ると25〜40m²が83区画で最も多く、60m²以上は5区画しかありません。一人で住みながら働く、あるいは1〜2人の事業者が使う規模が中心で、人を雇って事務所を構えるサイズではないと考えたほうが実態に合います。
賃料帯では15万円台〜20万円未満が65区画と最多で、15万円未満は12区画。30万円以上も24区画あり、幅は広めです。
エリアは新宿・港・渋谷に集中
| 区 | 掲載区画 | 棟数 | 平均賃料 |
|---|---|---|---|
| 新宿区 | 42 | 8 | 23.3万円 |
| 港区 | 23 | 7 | 24.1万円 |
| 渋谷区 | 16 | 7 | 25.5万円 |
| 目黒区 | 13 | 6 | 19.5万円 |
| 品川区 | 11 | 6 | 22.7万円 |
| 千代田区 | 9 | 3 | 19.0万円 |
上位3区で81区画、全体の6割強。都心部に寄っているため、郊外で広さを求める探し方とは噛み合いません。
築20年以上は1区画もない
掲載区画のうち築9年以内が87区画、築10年台が44区画で、築20年以上はゼロです。ブランドとしての供給が新しく、古い在庫が市場に出ていない状態といえます。
設備の新しさを重視するなら選びやすい一方で、築年数を落として賃料を下げるという探し方はこのブランドでは使えません。予算を下げたい場合は、他のブランドや個人オーナーの物件まで視野を広げる必要があります。
事務所利用の可否は、結局は区画ごとに見る
ブランド全体では、掲載131区画のうち募集条件の欄に「事務所利用相談」の記載があるのは84区画、64%です。サイト全体では555区画中349区画で63%なので、ブランドで括ると事務所利用可の比率は平均並みということになります。
つまり「パークハビオだから事務所に使える」わけではありません。SOHOシリーズなら法人登記まで公式に示されていますが、それ以外は他のブランドと同じく、区画ごとの募集条件を読む必要があります。当サイトでは各区画のページに募集条件の記載をそのまま載せているので、そこを確認してください。
あわせて確認しておきたいのは次の4点です。法人登記の可否、不特定多数の来客の可否、看板や表札を出せるか、そして事務所契約になった場合の費用の変化。「相談可」と書かれていても、この4つの答えは物件ごとに違います。
初期費用の目安
掲載131区画のうち礼金なしは53区画(40%)。サイト全体では555区画中209区画で38%なので、大きくは変わりません。ただし賃料水準が都心寄りなぶん、礼金1ヶ月の実額は大きくなります。
敷金については、掲載中のパークハビオ131区画すべてに金額の記載があり、敷金なしの区画は1件もありません。賃料に対する敷金の中央値はちょうど1ヶ月分です。
礼金1ヶ月が付く区画であれば、前家賃・敷金・礼金・仲介手数料で賃料の約4ヶ月分が初期費用の目安になります。賃料20万円の区画なら80万円前後という計算です。ここに火災保険料・鍵交換費・保証会社利用料が加わり、事務所として契約する場合はさらに敷金の積み増しや賃料への消費税が生じることがあります。
候補にするかどうか
ここまでを整理すると、パークハビオが向いているのはこういう探し方です。
向いている場合。新宿・港・渋谷を中心とした都心で探していて、築年数の新しさと設備・管理の質を重視する。一人または少人数で、25〜40m²あれば足りる。法人登記が必要で、SOHOシリーズを選べる予算がある。打ち合わせや集中作業のために共用のワークスペースを使いたい。
向いていない場合。同じ賃料でできるだけ広さがほしい。築年数を落として賃料を抑えたい。都心から離れたエリアで探している。60m²以上が必要。人を雇って事務所として構える予定がある。
ブランドで絞ることの利点は、設備水準と管理のばらつきが小さく、物件ごとの当たり外れが読みやすいことです。逆に、面積あたりの単価では不利になります。
SOHO物件の探し方ガイドでも書いているとおり、まず賃料・面積・エリア・条件を数字で決めて、その条件に合う物件のなかにブランドが入ってくるかを見る、という順番のほうが選択肢は広がります。ブランドから入ると、条件を満たさない物件まで検討対象に残ってしまいがちです。
なお法人登記や事務所利用の条件は、シリーズの説明と個別の募集条件で食い違うことがあります。契約前には必ず対象の区画について貸主・管理会社の確認を取ってください。関連してSOHO賃貸で法人登記はできるのか、SOHO賃貸の初期費用もあわせてご覧ください。
東京SOHO賃貸検索では、事務所利用可・SOHO可の賃貸物件を毎日更新のデータベースから検索できます。掲載中のパークハビオを見る/東京都内のSOHO賃貸をすべて見る
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